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<ストーリー>
アストロを使ってガレキを取り除くヒバルとテラス。
町の人に頼まれてガレキ撤去をしていた。
本部に帰るとキンパの父にして相談役の銀次が骨と皮になって死にかけていた。
銀次のアストロである「ヒルヒール」は、自らのカロリーを使って人を癒すアストロだったのだ。
それを使って次々とケガ人を癒していたら、「雑巾絞り切ったみたいにカロリーを使い切って」しまったとのことである。
キンパから父をなんとかしてほしいと頼まれるヒバル。
「よーし…オレが美味ぇ料理をふるまってやるか…」と言い、そんなこんなでチームヒバル(ヒバル・キンパ)とチームテラス(テラス・クラン)の料理対決が始まる。
料理の鉄人のあの人(鹿賀 丈史)がいきなり現れ、料理対決を仕切る…。
・え、ここに来て料理対決なの?!
普通に料理を作り始めるヒバル達…。
料理を作りながら、途中で本部に避難している民間人も集めて、銀次や民間人に料理をふるまい、皆笑顔に。
なお、料理対決は引き分けの模様。
・一体これは何を見させられているのだろうか…?!
どういうコメディーなの、これは…。
合間の息抜き回??
そこへ飯を食いながらヒバル達に意見する声が。
声の主は、世剣組第3養子の世剣寅三である。
・この展開からのまさかの義兄弟登場にゾワッとした。
寅三が現れ、ヒバルが嬉しそうに寅三を寅兄と呼び抱き着く。
どうやら仲は良好のようだ。
何故本部に来たのかを問われる寅三は、仁義を通しに来たとの返事。
前組長を中心とする兄弟家族の集合写真の前に頭を垂れる寅三。
そこで「獅鷹を成敗する」と宣言する寅兄。
獅鷹はアストロを身に着けてから、早々にアストロ狩りをして、他のアストロ使いの力を削いでいた。
寅三も不意を突かれてか、獅鷹にコネクターを奪われてしまっていたようだ。
「獅鷹と戦いに六本木に戻る」という寅兄。
その話に「オレも行く。オレも獅鷹と直接話したい」というヒバル。
今回はここで終わり。
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<感想・分析など>
今回の話、…無茶苦茶面白くないか。
今話の大まかな流れは以下である。
<ガレキ撤去からの急な料理対決が始まり、ハズレの息抜きコメディ回かと思わせた所で、気風の良い寅三登場による展開の切替、そこからのいきなり物語の大ボスである獅鷹へ会いに行くという物語の核心に迫るシリアスな結論で新章突入。>
話の中で演出される以下の数点が特筆して素晴らしい。
①実に見事に弛緩と緊張(この話では弛緩と緊張か)を使い分けてスムーズに場面を切り替えて展開をしている。
②前半のコメディと後半のシリアスの対比により、ギャップのある各場面をより劇的に見せている。
③最後のヒバルのシリアスな顔の描写と「獅鷹と直接話したい」というセリフにより、まるで物語を一気に畳み掛けるかの様な高い緊張感が出てきて、次回への「話のヒキ」がより一層強くなっている。
上記の、①「展開のシームレスな切り替え」、②「前半と後半のギャップのある対比」、③「次話の引きの強さ」の各要素を内包した今話は、恐らく10話までの中で珠玉の出来ではないだろうか。
ここまで見事な起承転結を描くことができる漫画家は、果たして今のジャンプに何人いるのだろう?
今回の話で、ちょっと凡百の漫画家との圧倒的な力の差を和久井健に感じてしまった。
本当は、
・ガレキ撤去→本部帰宅→しょーもない料理対決→料理を頬張る虎三登場→獅鷹の下へ、というどの場面においても動線に沿った必然性のあるストーリー展開について。
・女性陣より男性陣に人気のありそうな寅三について。
・9話で予想した通り、コネクター関わる話が出てきたことについて。
など他にも記しておくべきことがあるのだが、下手に他の論点を詳述してしまうことで、今回の神回の由縁たる主要な魅力をぼやかしたくはないという思いがある。
故に上記は後日時間のある時に機会が合えば書こうと思う。
言えることは、今回の話を読んで「願いのアストロ」が近い内にほぼ間違いなく看板作品の一角を占めることになると確信したことである。
これは、次回が楽しみである。
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