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<ストーリー>
寅三が大暴れをする 笑
首元にかかった爪は寅三を傷つけることは敵わず、逆に寅三が爪おじさんをぶちのめし、残りの検問の不良も全員ボコボコにして、なんと一人で倒しきる。
アストロもなしに圧倒的な強さを見せつけて検問突破!!
検問を抜けて、野々がお母さんと会うことができた。
丁度そこでヒバルが、野々のために四葉のクローバーをもって駆けつける。
お母さんに渡すものとして泥だらけになりながら探してきたのだ。
涙を流す野々。
・和久井健はこういうベタなのをやりたいのかもしれない。
個人的にはお涙頂戴物は逆に冷めてしまうので乗れないのだが、さらっと漫画を見る人にとってはこういう市町人情の寅さん的なベタさは良いのかもしれない。
当時ワンピースでサンジやチョッパーでもお涙頂戴物をやっていた時は絶大な人気があったことが記憶にある。
そこで急に寅三の携帯に電話が入った。
・この辺の矛盾に関しては作中で「ケータイ繋がるんだ。」「この辺の基地局は無事らしい」みたいなやり取りを入れることで軽やかに違和感を取り払っている所も、ベテランっぽい抜け目なさが発揮されてて良い。
こういう細かい設定や無矛盾性が実は本当に重要なのだ。
携帯の主は寅三の部下からで、なんと六本木支部が壊滅との報であった。
獅鷹派の幹部・「蟻道清允(ギドウきよちか)」の仕業だった。
それを受けて寅三達は敵のアジト「西麻布バベル」へ急いで向かうのだった。
という所で終わり。
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<感想・分析など>
<序盤>
とても面白かった。
なんだかんだ結局こういうアーノルドシュワルツェネッガータイプがみんな好きなのよ。
数えてみると描写されているだけで約30人を寅三1人でボコボコにして圧勝の強さである。笑
寅三が爪おじさんを倒してから検問の不良を全員倒すまでの絵が妙に絵が丁寧になっている。
作者もこの辺が人気を上げるターニングポイントの一つだと把握していて丁寧に仕上げてきたのだろう。
<前半>
お涙頂戴のテンプレなので特に語ることはない。
上述の通り、ワンピースの時にサンジ編やチョッパー編を思い出した。
<後半>
後半は若干緊迫感が掛けており、いまいち盛り上がりに欠けた様に感じた。
理由は寅三派の人物や規模感を描写していないままに六本木支部が崩壊したからであろう。
1・2話前で数コマでも六本木支部の人たちの印象などが描かれていれば、今回のドラマチックな展開に共感もできたのだろうが。
背景を知らないとちょっとね。
とはいえ、終わりは緊迫感と盛り上がりを感じた。
寅三派壊滅で寅三達が車に乗り込むあたりから作者の筆が乗ってきているのが分かったので来週からより作品が盛り上がってくることが予想される。
作者が盛り上がらないと漫画が盛り上がらない。
漫画が盛り上がらないと読者も盛り上がらない。
読者が盛り上がらないと人気が出ない。
という構造なので、作者が盛り上がることは非常に良いことである。
(もちろん作者の盛り上がりに漫画の構成や演出がついてくることは大前提であり、和久井健に関しては当然それができるという認識になる)
獅鷹登場の際に「母さん、もうすぐだよ」みたいな意味深なセリフを散りばめて謎を作りながら次週へ行くあたり、次回だけではない今後の伏線をしっかりばらまいて準備を整えていることも伺える。
<関係ない話>
・ちなみにお母さんの服が人民服みたいなのだが、どういうセンスなの?
伏線??これは違うよなあ 笑
・最後のコマのヒバルの横顔が完全に「場地圭介」になってる。 笑
<まとめ>
掲載順がドべ3になっているのが残念なところだが、今回のノリでより盛り上げていければ巻き返しもそう遠くはないと思われる。
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