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「願いのアストロ」について(第4話・ネタバレあり)

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z4NUU+2GPLWY+348+1C8R5E
https://www.oninkun.com/back-issues-of-astro-royale
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリーと感想・分析>

第12養子の久蘭(クラン)を仲間にするため池袋に行くヒバルとテラス。
池袋は久蘭が束ねる不良集団参面陸臂が警察などの代わりに街を仕切って治安を維持していた。
久蘭のアジトであるクラブに行くヒバルとテラス。
クラブの中で暴れる数人の輩を久蘭1人でボコリ、解決する。

ヒバルとテラスの2人と席で仲間入りの勧誘を受ける久蘭だが、2人の仲間にはなれないと断る。
そこへ久蘭の金魚のフンと言われた第11養子の世剣 釦(コウ)が現れた。
(1話でヒバルに絡むもテラスにビビり散らかしてたあいつですね。)

釦もアストロの力を手に入れ、阿修羅のアストロと自称する四つ手が生え、6本腕となる。
無事クモみたいな形状になり、以前よりずっとチャラチャラした悪人風情を醸し出しながらイキリ散らかしていた。

なんと彼は掟の決闘で久蘭に勝ち、久蘭と参面陸臂を配下に従えていたのだ。
久蘭のことも「治安維持ロボットくーん」と呼び、下に見ている。

アストロを手に入れ調子に乗るコウに決闘を申し込むヒバル。

「気が合うな、テメーを一番に殺したかったぜ、七光りぃ」という、どうみても三下に見える発言を繰り出して次週へ。

相変わらず盛り上げ方が上手く次号が気になる終り方である。

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<分析>

・コウは悪いやつ風に描かれているが、実はいいやつ感が滲み出ているのでは…?

「久蘭も参面陸臂も俺のおもちゃだあ」と本人が息巻いているということは、コウが参面陸臂全体を取り仕切っているということなので、参面陸臂に池袋の治安維持を引き続きさせているのは他ならぬコウなのである。
久蘭・参面陸臂を「オレのおもちゃ」と言いつつ、久蘭が仕切ってた頃の仁義を通した統治と形は変割っていないわけである。

と言うわけで実は根がいい奴というパターンなのでしょう。

仮に本当にただの小悪党ならば、話の冒頭で「久蘭が参面陸臂で池袋を仕切っているはずなのに、何だこの治安の悪さは…!?」となるはずですし。

恐らく今後の話の展開的には、
決闘でコウが劣勢に立たされるも実は悲しい過去や思い(親友とか恋人とか)があることが明かされる。
それを守ったりするために池袋をしっかり守って治安を維持していたのだった。
その考えを分かっていた久蘭は「天災前は俺が支えてもらっていたから、今後は俺がコウを支える」とか言う感じでしょうか。


・気になるのは「掟の決闘」についてである。

<掟の決闘についてその①>
内容は「兄弟ゲンカは決闘をもって解決すべし」という至極単純なものである。
注目すべきは下記2つである。
・掟の決闘の勝ち負けが解決手段であるということが明記されていない。
(事実、ヒバルがテラスに勝った時も決着がついているわけではなかった。)
・掟の決闘のタイマン手法が暴力であるということが明記されていない。
(ステゴロのタイマンと書いてあるだけで所謂暴力のケンカとは限らない)。

特に後者は、場合によってはジョジョのダービー兄弟みたいな頭脳戦という可能性も出てくるわけである。
そこまで考えられていたら、抜群に面白そう。

<掟の決闘についてその②>
義兄妹自体の考えにどれほど差異があっても、「掟の決闘」それ自体は世剣組の義兄弟達に共通する約束事であるというこれまでの展開も興味深い。

そもそも組が決めた掟を遵守するという行動はこの物語においては、
A.自分の尊敬する親が決めたことであるから
ないしは
B.ルールそれ自体が順守されるべきだから
という価値観に大別されて依拠することが予想され得るが、こうなると義兄弟達の反乱にはいくつか疑問が出てくる。

前提として、第1話において金剛の葬儀でヒバルが金剛の遺言を託っていることに関しては兄弟間では異論がない描写が見受けられることから、

A.に殉じている義兄弟ならば、親が決めたことが絶対であるはずなので、その言葉は最大限尊重されるはずである。
ということは、親の臨終の言葉を預かったヒバルの遺言は最大限尊重されるという思考に至るはずである。
仮に、未曽有の大天災が起きたから「非常時だからこそ自分が立ち上があり組をまとめる」という言い分であったとしても、上記の論理を覆すには至らないと思われる。


B.を意識している義兄弟の方がまだ納得できる。
ヒバルが託った遺言に納得できないので反旗を翻した、義兄弟間で納得できない事柄についての決着は組が定めた掟の決闘でつけるという論理である。
(ルールを守るという意識は重要である。決められたことを自分が守るということは、他人がルールを守ることを強制させる大きな大義や正当性となるからだ。他人を引き連れるということは如何に
その行動に大義や正当性を結び付けルことができるかにかかわっている。「俺、つえぇー」でついてくるほど他人は甘くないのである。)

つまり①を意識している人間はそもそも反乱などしないし、②を意識している人間は父・余剣金剛をヒバルが思うほどには意識・尊重をしていないのである。

これまでを見ていると、
①に属しているのは、第12養子・・世剣テラス
②に属しているのは、第1養子・世剣獅鷹、第2養子・世剣サツキ、第11養子・世剣釦
※第10養子・世剣久蘭に関しては、掟の決闘でコウに従ったと言っているのでどちらの価値観を持つかは不明
他の義兄弟達は上記どちらの価値観に属するかは今後明らかになってくるのであろう。

いずれにしても、今作品の今後においては、上記の様な行動基準に基づかなくとも、上記の類の行動と心理が結びついた人間的描写がなされるのか、ワンピースのルフィよろしく「うるせえ!」で解決していくタイプの漫画なのかは今後の展開によって定まってくるように思う。

これまでの和久井作品では、後者の様ないわゆる「うるせえ!」型であったのだが(これはこれでで面白い)、せっかくジャンプに移籍して連載作品を載せているのであるのだから、個人的には前者の様な心理や行動原理がしっかりと結び付けられる様な作風を期待している。

今後も話の展開が気になる。

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