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「願いのアストロ」について(第6話・ネタバレあり)

ムームーサーバー
https://www.oninkun.com/back-issues-of-astro-royale
ムームーサーバー

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<ストーリー>

動かなくなった阿修羅のアストロに釦(コウ)が声かけるも全く反応せず。
しゃーなしに白兵戦で挑むがヒバルにボコられ、コウが兄貴に助けを求めて回想に入る。
昔は兄貴とクランがいて、楽しかったコウ。
当時はクランも笑っていた。

回想が終わり、ヒバルにボコられる正にその時に、死んだはずの兄貴がコウを助けに入った。
だが、それは本物の兄貴ではなく、クランの変化のアストロであるチシャ猫の仕業だった。
それに気づくも気を失うコウ。

決闘に自分が助けに入ったので、コウの反則負けでいいかを聞くクラン。
それを聞いて、今日付けで、池袋の参面陸臂とクランとコウは自分達の軍門に下ることを宣言するヒバル。

一件落着で次回。

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<感想・分析など>

前々話で今回の戦いの予想をした。
クランが助けるまでは予測できたものの、そのまま降参するとは思わなかった。
まあ冷静に考えれば連載初期は2-3話解決が基本だから、クランが戦うまでの展開になったら4話以上使うからそれはないに決まってたわ。

今回特筆すべき点は和久井健らしさがよく出ていた点である。
和久井健特有の、意味ありげな台詞回しで、〇〇が△△にしてたのは、実は逆で○○が□□だったからだったっていう、「実は…」を持ち出して話を強引にまとめるやつ。

今回も冷静に分析してみると意味の分からない点は出てくる。
下記でコウの心の動きとその解釈および展開を追うと、
4話 
掟の決闘でクランをぶち負かしたため、池袋のリーダーはコウ。クランのことを治安維持ロボットくーんと呼び、クランも参面陸臂も今や俺のオモチャというコウ。
コウは俺を認めない世界をぶっこわそーと願い、阿修羅のアストロを手に入れたという。
5話
ボタンみたいにきれいごとばっかり言っているヒバルが嫌いだったコウ。
ボタンが死ぬときにコウを頼むと託されたクラン。
ボタンとヒバルが被るというコウ。
きれいごとを言っても結局は無駄死にするようなボタンの生き方が嫌なので、利口に生きるというコウ。
他人のために命をかけるのヒバルが嫌いなコウ。
ヒバルにもっと頭を使って利口になれというコウ。
6話
いつからか感情を出せなくなったクランを心配するコウ。
参面陸臂のみんなはガキの頃から池袋で育って、悪さしてたむろして、のめねー酒飲んで朝まで語って損な毎日だったろというコウ。
=つまりその時は楽しくて、クランも笑っていただろうということ。
参面陸臂もクラブ阿修羅も、たかが1人のガキの頃の夢だろというコウ。
=これらは、ボタンのガキの頃の夢に過ぎないと言っている。
クランはボタンの遺言を枷にして、ボタンの思いを引きずってコウを守ると決めたため、笑わなくなった。
コウが壊そうとしたのはそんなクランの枷だとクランと部下は推量した。(コウに昔みたいに笑ってほしかった)

つまり、
表向き、
きれいごとを言って結局無駄死にした兄の様にはなりたくなく、利口に行きたいコウ。
また自分を認めない世界を壊したいと願い阿修羅のアストロを発動させたコウ。

実は、
兄貴のことはすでに考えておらず、兄が死ぬことで兄の代わりを果たそうとしたため感情を殺してしまったクランを元の笑顔あふれるクランに戻したいという考えで願ったのが阿修羅のアストロだったという話。
要はクランのことを大事に思っていたという話。

<疑問点>
参面陸臂というボタンのガキの頃の夢に過ぎないモノを今も必死に守るのはおかしいという主張なら、何故掟の決闘でクランに勝った時に、クランにボタンの遺言に固執するなと言わなかったのか?
またコウは第4話で何故「治安維持ロボットくーん」とバカにしていたのか。
→どう考えてもコウには行動や言動に矛盾が生じている。

この様にロジカルに読み進めると主張のあちらこちらに粗が出てくるのだが、台詞回しなどで無理やり力技で読者を納得させるこの感じは和久井健特有である。
(東京リベンジャーズの八戒編辺りでは特にこの感じが出ていた。)

一応説得力を持たせるために回想を入れてみたりして、話の辻褄合わせを試みているのも何かしおらしくて良い 笑
この週刊連載のライブ感で無理やり風呂敷を纏める辺りは、正に和久井健の真骨頂である。


勿論他にもケチやツッコミどころなどは今回の話にもいくつも出てくる。
・手助けが入ったら負けなら、負けさせたい相手側陣営に手助けが入る様に仕向けておけば、簡単に勝つだろ!とか。
・コウが昔から参面陸臂の中心にいたにもかかわらず、取り巻きの2人(ムカデ・デメキン)のコウに対する対応とか。
コウが取り仕切っているときに苦虫をかみつぶしたり、ヒバルとの決闘でコウが不利になった途端、急にコウを非難したりとか。
コウが昔からコウがボタンとクランと共に参面陸臂の中心人物だったにもかかわらず、これほどまでに軽んじられるのは違和感がある。

でもこのマンガはそんな事を気にする必要はないのだ。

なぜならこの漫画の本質は、主人公・ルフィがキン肉マン的展開をしていくというジャンプリスペクト漫画なのだから。
主人公が「うるせえ!!!いこう!!!」系で押し通すタイプであり、またそれに伴うライブ感で展開していく漫画なのだ。
だから読者はこの漫画を読むときには、話の繋がりとかそんなのを気にするのではなく、もっとその場のライブ感を楽しめばよいのだ。

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