よく見る映画アンケートで見る価値の映画百選といったものがあるが、思い返してみるとなかなかベスト作品を選び出すのは難しい。個人で選ぶには思い入れがありあ過ぎる。逆に最も見る価値のない・つまらない映画ならすぐに頭に浮かべることができる。
私のこれまで見てきた最もつまらない映画(worst of all time)の栄えあるno.1は、「マーズアタック」。
これはある意味一見の価値あり。まず見て後悔すること請け合いである。地上波の映画用が番組で2回位放送されていたが、正直見るに耐えない。その昔に一度見て内容の支離滅裂さ、ただエイリアンが面白おかしく人類を殺していくただのゴミ映画だったように記憶していた。世の中にはこれをB級映画という人もいるが、B級でも何でもない。A級でもB級映画でも面白いことが前提である。これは、どの層にも刺さらない仮想の需要を作り出し、あたかもそれを満たしたかのようなマッチポンプ映画である。そして面白みはどこにもない。
実は久々に地上波放送されていた時に、「以前見たときはあまりにもつまらなさ過ぎたが、あれは自分の感性がおかしかったのではないか?そうでなければあそこまでつまらないはずがない。」と思い、自分の感性を確かめる意味でもう一度挑戦した。
結果、やはり駄目だった。やはりゴミはゴミ。
ストーリーは火星人が地球にきて、地球人と友好を結ぼうとするが、実は侵略にきてアメリカ大統領をはじめとして地球人を殺しまくるというもの。最後は、火星人が特定の音に弱いということが判明して、それで火星人を全滅させることができたという感じだったように思う。
おそらく、製作陣の意図としては、「アメリカ本国の有名な俳優・女優が使われて、その人たちが理不尽に火星人にやられていくのが面白い」ということなのでろうが、まったく何も共感しなかった。
これ以上は「下」はないという意味で、一見の価値あり。最下(地の底)を知ることで我々の判断力も養われることだろう。常に傍らにおいて置き、折に触れ眺めることで、人生の自らに残された時間を貴重なものと再認識させてくれる品としては最適かもしれない。負の遺産としての価値がある。
※ゴミ映画なので、楽天市場での配達も冷遇されている様だ。
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