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「あかね噺」について(第137話・ネタバレあり)/#WJ53

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ムームーサーバー

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<ストーリー>

三禄は伝統と格式にこだわるあまり、極道ともめごとを起こしたごろつき2人(一生と志ぐま)を一門から破門したいようだ。
・前回も言ったが、そもそも落語ごときに格などは存在しない。
元々庶民のための話芸だったのだから。
そもそも極道とケンカをしたことをとがめているのならば、極道と知り合いである生禄はどうなるのだろうか?
話を急ぎ過ぎて論理破綻が起き始めている。

次の興行で襲名披露宴をやるらしい。
2人を破門にさせねばならない状況に逡巡する生禄。
「しゃーねーか」と覚悟を決める。
・この描写からすると結末は生禄が2人を連れて柏家を抜けて新たな一門を創設するという選択をするのだろう、恐らく。
大衆にウケる展開は結局裏切りだからね。
今週のハンターハンターと一緒である。

襲名披露本番。
志ぐまと一生が出番用の衣装に着替えていた。
出番前に志ぐまが生禄の元へ行くと生禄と弟子が話をしていた。
「三禄」を襲名する代わりに自分達を破門にする話をしていたのだった。
だが、生禄はそれを無視して2人を高座に上げようとしていたので、志ぐまは「そこまでしなくて良い」と言う。

だが、生禄は曲げない。

様々な思いを胸に、いよいよ一生の初高座が始まる。

終わり。

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<感想・分析>

改めて思うのだが、この漫画家は落語漫画というジャンルに全振りしているのだなと思った。
落語を再現して魅力的に見せるのは、実際に落語をしている落語家よりも100倍上手い。
(落語家は落語家でただ暗記した文章を読んでいるだけなので面白くないのは当然でありしょうがないことだ)。

だが落語の話芸を絵に起こすことにリソースを割いている分、話づくりや動きを表すシーン(バトルシーンなど)は他の漫画家と比べると多少綻びが見える。

落語に集中するなら問題ないが、今回みたいなストーリー中心の回想話だと粗が徐々に目立ってきてしまう。


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