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アニメ版「アオのハコ」ついて(第1~2話・ネタバレあり)

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https://www.oninkun.com/back-issues-of-blue-box/
ムームーサーバー

10月にアオノハコがアニメ化されていたが、これまで見ていなかった。
最近ようやく見る機会があったので、順次レビューしていく。
なお、筆写はアオノハコの原作は151話以外は全く読んでいないのでストーリーは全てこのアニメで知ることになるのであしからず。
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<ストーリー>
<1話目>
・OPがオードリーの西野(Official髭男dismの藤原)である。
無茶苦茶金掛かってる。
力の入れ具合が本気なのが分かる。

毎朝鹿野先輩目当てで朝早く体育館に行く猪俣。
シュートの練習をする千夏先輩に惚れている猪俣。
その日も千夏先輩目当てで体育館に行くが、入りしな頭にボールをぶつけられてしまう。
そのお詫びにkitkatをもらう猪俣。
・まず、千夏の声優が声質が凄い。
よく言えばきれいな声、悪く言えば男に媚び過ぎている位媚びた声質である。
あと、体育館をドローンが潜り抜けていくような描写が素晴らしい。
実写なのにドローン撮影風景を出している所はスタッフが力を入れている所だろう。

友達のモブと千夏先輩のことを話す猪俣。
モブ曰く、
「そもそも付き合うのも無理。千夏先輩は雑誌でも特集されている位実力者であり、容姿端麗で人気も高い。一方猪俣はバドの成績はそこそこだが、人気のにの字もない」
「いわば、千夏先輩はシード校ででお前は1回戦敗退。だからせめてまずは2回戦進出を目指せ」と有難い言葉をもらう。

そこへもう1人新キャラが出てくる。
猪俣と友達感覚の幼馴染のピンク髪「ひな」である。
・なるほど、こいつがもう1人のヒロインで千夏先輩と猪俣の三角関係的な奴か。

猪俣は参考までに男のタイプの一般論を確認する。
ピンク髪の条件は、「なよなよしないこと、余裕があって頼りがいのある人、肉体美」というフィジカル重視だった。

朝、千夏先輩と体育館前で会う猪俣。
話しかけようと、色々思案して空回りしている感じが男子学生っぽい。
底でなんと衝撃の出来事が。
千夏先輩は何故か猪俣の名前を知っていた。
猪俣が名前を知っている理由を聞くと、「さてなんでなんでしょう?」とはぐらかされる。
・急に「耳をすませば」の天沢聖司感を出していく千夏先輩。
スタッフもしくは作者がその世代なのかな?
なお、千夏先輩はバスケに対して最強レベルにストイックである。
「スラダン」の流川並みである。

話は変わって別場面。
猪俣のお母さんは実は千夏の母親と知り合いだった。
母曰く、千夏一家は3月半ばに海外へ転勤とのこと。
・お、良いね物語がだいぶ変わってきたぞ。
前半は正直見ていられなかったが、ここで急変する辺りは売れる漫画が原作の要素をしっかり残している。

どぎまぎした猪俣は千夏先輩に話すために学校へ向けて走り出す。
新海誠とか細田守リスペクト乙です。

だが、ここで千夏先輩からさらなる思いもよらない一言が。
家族は行くが自分は行かずに知り合いの家に下宿しながら今のまま過ごすとのこと。

ほっと一息する猪俣だが、この後衝撃の事実が。

千夏先輩の下宿先はなんと猪俣の家だったのだ。
母親同士が知り合いのため、下宿することになったそう。
有り得ない事実に動転する猪俣で1話目は一件落着。

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<第2話>
千夏が引っ越してきた。
・千夏の声優はまだまだキャラクターを掴み切れていない感がある。
2話目の開始一発目の「お邪魔します、鹿野千夏です」がどうも棒演技の香りが漂ってきたからだ。

1つ屋根の下とはいえ色々とあり得ないことが起きてくる。
猪俣の部屋に「風呂入れ」という伝言を伝えにずかずか入っていくる千夏とか。
・なんじゃこれ。

そんな悪魔の誘惑を振り切るために、日々筋トレをすることで己を抑制しようとする猪俣であった。

猪俣の資金のおかしな様子を見てヒナが何か勘づき、千夏先輩に話をしながらいろいろと探りを入れてくる。
・これ実はヒナが猪俣を好きなパターンになるやつやん、明らかに。

ヒナの探りで先輩は今は部活一筋であるということを受け、自分も上を目指そうと思う猪俣。

ちなみに体育館での荷台人気者は、千夏先輩とヒナである。
千夏先輩は言うまでもないが、ヒナが人気な理由は容姿に加え圧倒的な実力があるからなのだ。
ヒナは新体操部で全中4位の実力者だった。
・この唐突なフィジカルエリート設定が殿上人の争いを予感させる。

帰り道にヒナに会う猪俣。
猪俣の近所にヒナが通う整体があることを知り、このままではヒナと千夏先輩がはちあう可能性を考慮して非亜を早めに整体に促す猪俣だが、その時、ちょうど千夏先輩が近づいてきた。
ヤバいと思うと同時に千夏先輩の隣には同じくバド部の先輩の姿が…。
2人の関係は如何に?
と言う所で終わり。

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<感想・分析など>
<1話目>
1話目は最初は正直見ていられなかった。
歯が浮くセリフの応酬を見て何やってるんや、こいつらはという感想であった。
しかし、後半はジャンプで売れている漫画の本領が発揮されたように感じる。
まず、あの歯の浮く様な前半の展開から、千夏と猪俣の母同士が知り合いという話から、急遽千夏先輩の家族の転勤話が出てくるあたりは素晴らしいと思った。
今後の展開に暗雲が立ち込め、物語に急遽緊張感が生まれたように思う。
さらに、そこから千夏は引っ越さないという緊張の緩和と、そこからまさかの猪俣と同居するというあからさまな少女漫画的非現実が展開することで、この作品をどう読めばいいのかの指針を見せてくれた気がして安心した。
見ている側がなんだこれから始まるのはママレードボーイなのね」という心構えで見ることができる。
面白いのは、話は全くの荒唐無稽だが、意外にも起承転結はしっかりしているところだ。
これはアニメ化されるわけである。
ストーリープロットが無茶苦茶しっかりしている。

<2話目>
2話目もママレードボーイと言うことを認識してみると楽しく見ることができる。
だが、単なるママレードボーイかと思っていたら、見ていくうちに徐々に違う側面が出てきた。
千夏先輩の雑誌特集・猪俣のインターハイ出場宣言・ヒナの全中4位と立て続けにフィジカル重視要素が入ってくる。
すなわち、普通の人々の恋愛コメディーアニメ化と見せかけて、実はガチガチのフィジカルエリート達の運上人の戯れの物語であったのだ。
この作品にでてくるスポーツエリート要素と恋愛要素の融合は、正にマガジン作家出身特有である。

この意味で、今後はスポ根要素も今後おおいに増えてくるのだろう。

次回以降も楽しみである。
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