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映画「デスウィッシュ」感想

一言:楽しいB級だが、ブルースウィルスにふさわしい作品かは微妙。

ムームーサーバー

ブルース=ウイルス演じる緊急外科医の話。2018年の作品。ブルース=ウイルスといえば、2023年に認知症と公表され、俳優引退を表明していたことがニュースとなった。

ストーリーは以下。

外科医のブルース=ウイルスは嫁と娘の3人家族で楽しく暮らしている。ちょうど娘も大学合格が決まり、嬉しそうにしている。その平穏を強盗が襲う。娘と妻が2人きりの時に強盗が家に侵入。強盗の顔にはフェイスマスクがされているが、なんかバイオハザードのあれみたいでキモい。強盗中に家族とひと悶着発生。なんと娘と妻がブルースの病院に運ばれてきてしまう。時すでに遅し、妻は殺され、娘は意識不明に。

人々は、「警察が町を守ってくれると信じているがそれは嘘だ。警察が駆けつけるのは、事件が起きた後だ。それではもう遅すぎる。本当に家族を守りたいなら、自分たちでなんとかするしかない。」

みたいな感じのことを言う。

こういう作画中に名言を残したがるのはアメリカ映画の特徴か。

ただ上記のような文言の中に、アメリカの現実が見えてくる。

すなわち、日本と違い、自警団の延長である保安官が法的に整備され、銃所持が合法化されている現実である。こういった現状ならではのアメリカ思想が垣間見える。

娘と妻に不幸があり、少し休職中のブルース。色々と考えを巡らせる時間があり、少しでも事件の手がかりを得ようと担当刑事の元を訪れるが、刑事の部屋には、未解決事件の貼り紙一覧が壁一面に張り付けられていた。街にはこれほどまでに未解決事件が蔓延っているのかと驚愕する。

銃のCMを見て、初めて銃購入店に赴く。CMは一見銃讃美に聞こえるが、ブルースが初めて銃購入店に行くシーンから、多くのアメリカ人は銃とは無縁な印象も受ける。たとえると日本の鯨漁と同じ感じ。

ひょんなことから銃を拾ったブルースは外科医をやりながら、ネットや射撃場で銃について研究を深めていく。

ブルースが深夜に徘徊(町の自主警備)していると、強盗に襲われるバンが…、思わず声をかけると強盗が銃で襲ってくる。思わず打ち返し、結果的に犯人たちを殺してしまう。

なんとか逃げおおせたブルースだが、男の日常の中に非日常が紛れ込み、大きく何かを逡巡する。

一方事件の方報を受けて、駆けつける刑事。

事件を携帯で録画していた証人がいたが、なんとその証人がバズ理想だからといって録画後すぐにネットにアップして閉まっっていた。

女のセリフが「見て、再生回数がやばいの!」

それに対する刑事の反応「…いいね。」

こういうアメリカンジョークは世界共通な感じがあり、面白い。

事件を受けてシカゴ中、ラジオニュースで話題になる。

「犯人はカージャックから被害者を救った。しかも被害者は黒人で犯人は白人。守護天使だ。」

「悪い奴がいたからといって、法を私物化するのはOKなのか。」

「守護天使というよりフードを被った死神。」

場面は変わり、ガンズ、オフビートのヒップホップが流れる中、第二の事件を起こすブルース。

薬売りをしている黒人ギャングを銃で滅多打ちにする。ギャングへ向かう時はブルースも何故かオフビートヒップホップ調になる。

またもラジオニュースで話題になる。「フードを被った死神。」

全然事件が解決しないから、上司にむっちゃ怒られる刑事2人。ここは日本もアメリカも変わらなさそう。

そんな中悪人っぽい奴が1人、事故に遭い、ブルースの病院に運ばれ、死亡(犯人1人目)。

ブルースは犯人の時計を見て、犯人の腕時計が自宅にあったものだと看破し、犯人の携帯から仲介屋を割り出し、そこへ行く。

仲介屋を尋問中、犯人2人目と銃撃戦を繰り広げるブルース。やっぱり銃撃戦がブルースウイルスの真骨頂ですね。

犯人の2人目が死亡して、3人目の所在を見つけて、そこから3人目の犯人へ向かう。サクッと3人目を殺し、いよいよ4人である最後の犯人まで辿り着く。

ここでもニュースの中でブルースの行為について、激論が繰り広げられる。

「死神警報だ!」「地域の治安は一般人が自ら守るべきかどうか。」「懸命に働き、法を守って生きてきた、善良な人間、この人たちが暴力に襲われたときどのように対処すべきか。」

行為に対して、哲学的な論拠を見出すことに集中するさまとかはアメリカっぽい。

場面は変わり、4人目と銃撃中、肩をやられるブルース。しょうがないから自分で医療用ホッチキスで傷を塞ぐブルース。痛そう。

そんな時になんと、娘の意識が戻り、退院へ。

さらに驚くべきことに、そこは最後の4人目の犯人がいるではないか!

犯人は病院では手を出さずに、退院済みのブルースと娘の家へ深夜に襲う計画を立てる。

犯人襲撃に備え、あらかじめ銃購入店へ行き、ガチモンの銃を購入。犯人との決戦は備える。

仲間を雇い殺しに行く犯人4人目、

銃撃戦の末、ブルースは肩を撃たれるが、最後に買っておいたガチモノの銃で最後の犯人4人目を殺す。

めでたしめでたし。

全体的にダークひろーであるブルースにも一部の理があるように描かれる。

見ようによっては全米ライフル協会の資本が入っているのではないかと疑いをもってしまう感じ。

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