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「ひまてん!」について(第5話・ネタバレあり)

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https://www.oninkun.com/back-issues-of-himaten
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>
「カフェのバイト変じゃないかな?」と聞く叶さん。
殿一は「似合っている…叶さんらしくて」と否定する。

その後も家守に今何をしているかなど業務中にも関わらず私語をする叶さん。
・学級副委員長する位真面目な叶さんが業務中に私語・特に私的な話をすることは有り得るのだろうか?
キャラクター特性と行動が乖離している。


家守と叶さんが会話中に、それにも気づかずヒマリンが家守に「ぴったりじゃんサンキュー!!」と家守に声をかける。

叶さんに何故一緒にいるのかと問われるが、たまたま会ったことにして難を逃れる2人。
・こう考えると引っ張り方は上手いな。

一緒に歩いていたらひまりんがバレそうになって走り出す。
・結局こういうトラブルがある時点で、隣に男を連れてるヒマリンのリスクマネジメントの無さが非リアルなんだよな。

家守が返った後に叶さんが思う。
「いいなあ、家守君の隣の席って」

終わり。


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<感想・分析>

これちょっと人気ヤバくなりそうだな。

<ヤバい所①>
いくら恋愛コメディーだからとはいえ、人間の行動にリアリティがなさ過ぎる。
作者が望む展開にしたいがために、キャラクターを都合のいい様に動かしているだけの状態になってる。
そのキャラクターが本当に存在したら絶対に取らないだろう行動を平気で取らせるため、どんどんリアリティーが無くなっていく。

例えば、ヒマリンがトイレから戻って家守の元へ来る時に、目の前の店員がクラスメイトだと気づかないということはあるのだろうか?
しかもその時点では家守と店員である叶さんは話しているにもかかわらずだ。
百歩譲って叶さんに気づかないとしても、家守が誰か相手と話しているということが気付かないことがあるのだろうか?
普通は相手の元へ行くときに、相手が話をしていたらもう一方の会話相手に視線が行くものである。
視線が行かないまま、かつ家守が他人と会話をしているのも気づかないまま家守の元へ行き声をかけるということが人間の視線や導線として有り得るのだろうか?

行動原理にリアリティがない漫画は共感を得づらくなる。
共感のない漫画は人気が出づらくなり、寿命が短くなる。


<ヤバい所②>
そしてもう1点挙げられる問題点がある。
ヒロインの魅力である。
今の所連載が続けば続くほど、ヒマリンは嫌な女、というか人としての社会的な能力を喪失している人間になり下がっている気がする。

上述した通り、叶さんや会話中の家守に気づかない件もしかりだが、気になるのは後述する思慮の浅さである。
自分がインフルエンサーであり、誰かに知られているかもしれない存在であるにもかからず、店中で平気な顔をして家守に話しかけていく思慮の浅さ。
そして実際街中の人にひまりんだとばれそうになり、隣にいる男は彼氏かと疑われる始末。
「芸能」という仕事を生業にしている人間とは思えないリスクマネジメントの不徹底。
何か普通にひまりん自体がイラつく存在になっている。
今の状態じゃあ、売れない芸能人の典型である。

作者が「出会いたいヒロインを描く」という触れ込みだったが、ヒマリンの詳細が描かれれば描かれるほど、この漫画にとってマイナスになっていっている気がする。

何かぎりぎり叶さんで唯一漫画としての体裁を保っている感じだが、その叶さん自体もキャラクター特性と行動が乖離してきているので、これはもしかしてもう救いようがないんじゃないか…。


<打開策>
ではどうすればいいのかという話だが、いっそのことヒロインを交代するのはどうだろうか?
漫画のタイトルである家守とヒマリンの物語ではなく家守と叶さんの青春の物語にシフトチェンジするのだ。
これなら物語の中枢にヒマリンが出てこないため読者がイライラしないし、2人の仲がトントン拍子に進んで面白そうなのでその間は何とか長生きできそう。


<まとめ>
今の方向性のまま行くと、ちょっと厳しいかな。
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