「灰仭巫覡」について（第16話・ネタバレあり）

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＜ストーリー＞

ブスが霊体となり犬とともに空から見上げる。
「アメリカが見える、ううん、違う」と言ってみると、これは新宿の廃墟だった。
・こういう描写は非常に分かりにくい。
こういうのは「これはアメリカではなく新宿」と誰もが分かる様に誤解のないセリフを入れるべきなのだ。
元々のセリフと描写だと幾人かの読者は、「アメリカのNYだと思ったのが東京の新宿だった」のか、「ブスがアメリカをただ新宿だと思い込んでいる」のかどちらなのかが分からなくなってしまうのだ。
絵に力を入れすぎたことによる表現力不足が現れている。

ブスが鎌鼬の夜に立ち向かう。
正にその隙を使って、あっちゃんが強制的に魂を分離する離魂刀を使って鎌鼬の夜を貫いた。
・これは意表を突かれた。
素晴らしい。
それにより、鎌鼬の夜が抑えた複数の魂が分離していく。

終わり。

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＜感想＞

前半のブスの描写は本当にしょうもないが、後半のあっちゃんの離魂刀の描写は予想を超えてきた。
後出しではあるが、前話までにしっかり布石を踏んでいるので、作者の中では想定内の展開で進めているのだろう。
素晴らしい。

展開にきらりと光るものがあるが、それがたまにしか出ないのが惜しい。
恐らく絵に力を入れすぎているのだろう。
一度、絵よりもストーリーや構成に重心を預けた方がより良い作品が作れそう。

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