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「極東ネクロマンス 」について(第11話・ネタバレあり)

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z4NUU+2GPLWY+348+1C8R5E
https://www.oninkun.com/back-issues-of-kyokuto-necromance
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>
トランクに押し込められる坊主
・可哀想だが、絶望感が顔に出てていいね 笑

その一連の様子を夕子の念写のネクロマンシィで把握。
と思ったら念写したのは、夕子ではなく姪っ子の翠だった。
・顔似過ぎ、っていうか

顔の描き分けが出来ていなさ過ぎ。

ここは翠が入院している病院。
寺島と馬頭も駆けつける。
ここに来て万尊の夕子への恋心や馬頭の昔の勇姿がファンサービスで登場。
馬頭の若いころはシティーハンターの海坊主みたい。
すなわち、馬頭は昔は海坊主(シティーハンター)で今バトー(攻殻機動隊)ということである。

場面変わって、映画館。
上映シアターの中に「5時間後」の文字が。
・いや斬新すぎるだろ 笑
・万尊や馬頭のエピーソードといい5時間後の斬新表現と言い、遊び始めたのかもしれないが力が抜けていい感じである。

目を覚ますと、そこにはおっさんがいた。
おっさんは自分の魂を坊主に渡して、名刺も一緒に渡す。
名刺には天涅龍司の名が…。
こいつが龍だった。
・龍の顔は額にほくろ3つくっつけているが、ビジュアルが完全に仙水。

龍が自分の魂を坊主に渡すことで坊主に殺しを躊躇する心理を利用しようとしていると坊主は推考した。
・いや、ちょっと意味が分からんな…。
これまで、殺生に関する問題提起みたいなものが出てきたらまだわかるんだが。


だがすぐさまシシを呼び出して龍の魂を食わせようとする坊主。
龍は「オレは話がしたい」といいながらも坊主が一触即発の雰囲気出して終わり。


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<感想・分析>

今回も違和感が盛りだくさんである。
<違和感>
・人物の描き分け不足
結局これは制服姿の翠しか描写していないからこうなるのである。
女性キャラの描き分けは中々厳しいのだろう。

・心理描写の矛盾
龍が魂を渡す場面の心理描写も意味が良く分からない。
これまで坊主が殺人に対して何らかの葛藤があったならまだわかるのだが。

・キャラクターの行動描写の矛盾
龍の名字が天涅だから、十中八九サブカルと兄弟ないしは親戚であろう。
であるならば、サブカルは何故事前に坊主にその旨を言っておかないのか?
一族の恥を晒したという見方も出来ないことはないが、もしそこまで一族という概念を重視している場合であれば、むしろ世間に迷惑をかけている者が実は一族の膿であることは坊主に告白すべきことなのではないか?
中でも坊主は命を狙われ、さらに坊主の父親に至っては絶命という結果にまでなっている。
当事者である坊主には、サブカル自らが贖罪の意味も兼ねて「龍は一族の膿である」事実を言うはずではないのか?
それとも、坊主の父親との約束があるため、坊主には一切の危害を加えさせずに全てサブカル1人で対処する心づもりだったのか?
であれば、坊主が結局さらわれている体たらくのサブカルとは一体…。
もし仮に、名字はただの偶然でたまたま同じだけだった場合でも、「俺と龍の名字がおなじでさー、苦労したよ」みたいなセリフを読者に分かるように描写すべきである。
それをしない時点で皆が感じる違和感を拭うことが出来ていないためリアリティに欠けるという評価になる。
この様に当該作品においては背景事情を思料すればするほど、作者が魅力的に描きたいキャラクターの陳腐化が生じてくる。
故に魅力がない。
これがキャラクターの掘り下げ不足というやつである。

<良かった点>
力の抜けた前半の描写である。
万尊の恋心と馬頭の海坊主時代位である。
あ、あと映画館の場面でスクリーンに「5時間後」って書いてあるのは斬新で面白かった。
若干ふざけてる感じもあるが。


<まとめ>
新連載組が揃ってドべ1・2・3を占めているのは中々きついので、徒労とは言え最後に一花咲かせて欲しい。
作者・那波歩才が描く「徒花ネクロマンシー」を見てみたい。
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