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「極東ネクロマンス 」について(第12話・ネタバレあり)

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https://www.oninkun.com/back-issues-of-kyokuto-necromance
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>
対峙する坊主と龍。
龍は、サブカルの兄で、坊主の父親の元相棒、そして蘇らせようとしているのは坊主の母親だった。

話を信じず龍に向かう坊主。
坊主が来次第反撃態勢に入るつもりの龍だったが、坊主はすんでの所で向きを変え龍から逃げ出した。
・いや、逃げ出す構図と言い展開と言いハンターハンターやん。

相変らずオリジナリティ0。

龍から逃げ出して出口を探す坊主。
だが外へ出てみると周りは海だった。
実は船の上に載っていたのだった。
・この辺はいいね、オリジナリティ。
まあどこかで見た気もするけど。

同時刻、船の上空およそ1000mのヘリコプターからサブカルと万尊が飛び降り突撃した。

船に降り立った2人にモブの兵隊達がマシンガンを放つ。
が、万尊の炎のネクロマンシーが敵を全員焼き払う。
敵を全滅させて、寺嶋もようやく船に降り立ったところでサブカルが衝撃発言。
「俺ネクロマンサーを辞める。」

「元々樹の仇討ちと身内から悪人を出したその責任払いのためにネクロマンサーを続けている」と万尊が寺嶋に読者への説明を兼ねて教えてくれる。

「ネクロマンサー後の人生を健やかに過ごせるように、落とし前をつけに行く」とサブカルが喋るところで終わり。
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<感想・分析>

見てご覧なさい、最期のコマのサブカルの晴れやかな顔。
打ち切りが決まった身なので、逆にプレッシャーもなくなり綺麗に最後の後始末をつける作者の顔と被りますね。
まあ、今回も違和感が盛りだくさんであるが。

<違和感の数々>
①万尊が説明していた「サブカルがネクロマンサーをしている理由」づけに関して。
万尊曰く、「元々樹の仇討ちと身内から悪人を出したその責任払いのためにネクロマンサーを続けている」とのことだが、
第3話で、
・サブカルは他のネクロマンサーからの仕事を断っている。
・サブカルは何かやらかしたのか、理事長から呼び出しが来ている。
・馬頭曰く「(サブカルは)死霊術会の仕事の斡旋をほとんど受けんし、そもそもろくに働かん。完全なる厄介者」
となっている。

身内から悪人を出した責任払いで仕事をしているにも関わらず、上記の様な仕事の姿勢と態度では天涅家の評判はますます悪くなるはず。
負い目からそれを払拭するために仕事をしている人間の行動としては、あまりに理屈と実態が異なっている。
有り得ない。

②サブカルと龍が兄弟なのに、それを坊主に全く言っていない矛盾を雪げていない問題。
これは前回も指摘したが、信義則上言わねばならないはずことを全く口にしない所が意味不明。
作者の墓穴であろうが、逆に何故龍とサブカルと兄弟という設定にしたのだろうか。

③サブカルのキャラクターがどんどんダサくなっている問題。
とにかくダサく、人間的に小さい。
初期の第1話~2話では、それっぽいポエムを言って飄々としつつも、計算高く冷静なおしゃれボーイとしての雰囲気があった。
にもかかわらず、第10話では「作戦は?」「ない」「ブッ殺す、以上」という何の知性も感じられない、シュワちゃん的な脳筋へとすり替わってしまった。

なお上記の「②サブカルと龍が兄弟なのに、それを坊主に全く言っていない矛盾を雪げていない問題」を無理矢理受け入れてこれまでの話を見返してみると、サブカルのまた違ったダサさが見えてくる。
・第3話で坊主が親父の死の真相をわざわざ言わなくても良いと言った後のサブカルを、「今まで見た耀司さんの中で一番さわやかに見えた」と坊主が評した時。
ただ単に身内の不始末を言わずに済んだから安堵して爽やかな表情になっているだけである。
しかもホッとしたのを悟られたくなくて車内で音楽流して誤魔化している。
ダサい。
・4話で坊主曰く、「耀司さんはアンマリ普段嘘がない分…」と評しているが、ここから読み取れるのは、「相手に伝えるべき情報をわざと言わないけど、聞かれなかったから言わなかった。だから嘘じゃない。」
という欺瞞である。
このしょうもないひろゆき味のある理屈で、言わねばならないことも黙ってることでガキである坊主から尊敬を勝ち取っていた事実。
ダサすぎて滑稽である。

<良かった点>
カッコつけサブカルの化けの皮がショーン・Kの如く剥がされ、ダサさの極致へと至ったこと位か。
あと龍が意外に対話をしたそうな人間であることかな。
それを理解しない坊主の愚かさたるや…。

まあ、こうなったら毎回違和感と矛盾を繰り出し続けて伝説になって欲しい。
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