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「極東ネクロマンス 」について(第1話・ネタバレあり)

願いのアストロのついでの新連載なので折角なので1話から読んでみる。
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<ストーリーと感想・分析>
おばあちゃんと暮らす宇埜薫(うの かおる)。
格闘家と同性同名の異字であり、難しい方の埜である。
宇野薫みたいに小っちゃくても強いよ感のイメージを重ねたいのか…。

なお、ビジュアルが「デッドマウントデスプレイ」の四乃山 ポルカっぽい感じ。
改めてみるとヘアスタイルがチーズカットと紙一重やな。

おばちゃんが急に倒れたら、幻覚見ちゃうごく普通の男の子である。


学校へ登校中、サブカルっぽい長髪の男・天涅耀司(あまね ようじ)に、「お前の父親の頼みで来た」と告げられ、学校そっちのけでそいつの車に乗り込まされる。
(以下、変換が大変なので「天涅耀司はサブカル」と表記する)
サブカル(天涅)の用件は、宇埜薫とおばあちゃんを守ること。ついでに指輪の回収とのこと。

回収しようとしている指輪を何故か宇埜薫がしており呆気に取られつつも、サブカル(天涅)は自分の仕事の話を始める。

サブカル(天涅)が虚空で手を握るとそこにはでかい虫みたいな化け物が捕まっており、サブカル(天涅)の手の中で潰れる。

それを見て驚くと同時に、同じ化け物をこの前おばあちゃんが倒れたときに同じでかい虫を見たという宇埜少年。
(これも変換が面倒なので、以下「宇埜薫は坊主」と表記する。)
急いでおばあちゃんを探す2人。
おばあちゃん見つけたらおばあちゃんの口から大量のさっきのキモい虫が大量発生。
キモい。
そいつらが集まって巨大な化け物に変身。
スライムが集まってキングスライムみたいな感じになる。

描写的には呪術廻戦の最初の少年院の特級呪霊みたいな容姿。

サブカル(天涅)の話によると、どうやらこの巨大な化け物は人の魂を食って人を死に至らしめるらしい。
巨大な化け物はおばあちゃんの体の中から魂を取り出していた!
いかん!と思い坊主(宇埜薫)が化け物にタックル。
と思ったらその化け物は思った以上に強かった。

顔をワンパンされ、吹っ飛ぶ僕ちゃん(宇埜薫)。
恐怖に引きつりながらもおばあちゃんを守るため化け物に飛びかかったその時、指輪から力があふれ出て来て、そいつをぶっ飛ばす。

いや、描写が願いのアストロと一緒やん。
新連載初っ端から2連続で同じ展開にオーケー出してる編集部や編集長って大丈夫なのか…?

指環から溢れ出てきた力が実体化して、後ろに「ジョジョ」のスタンドみたいな人型の何かが。

ビジュアルは完全に「うしおととら」のとらですね。
「幽☆遊☆白書」の雷禅風味も微妙に入っているが、全体的な雰囲気は、「うしおととら」のとらが、「からくりサーカス」のアルルカン的立ち位置になってる感じ。

なおぶっ飛ばしたと思った化け物は生きてました。
すぐ自己再生して襲いかかってくる。
絶体絶命と思ったときにサブカル(天涅)が助けてくれる。

サブカル(天涅)は化け物と相対しながら、化け物が死霊であること、死霊についての説明、その退治の仕方を実演して教えてくれる。
とりあえず化け物を瞬殺して、その魂を使役している自分の死霊に食わせる。

サブカル(天涅)本業は自分が使役する死霊を使い、人に害を与える死霊を退治するネクロマンサーだった。

実は坊主(宇埜薫)の父もサブカル(天涅)のかつての仕事仲間でネクロマンサーだった。
サブカル(天涅)曰く、「今回は親父からの依頼で二人を守るために来た」という。
状況を把握して、自分もネクロマンサーになることを申し出る坊主(宇埜薫)。
そしてそれを受け入れるサブカル(天涅)。
終わり。

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<全体的な感想>

冒頭の主人公の独白から始まる設定説明が非常に多く、なんか横山光輝の歴史漫画感があるw
あと主人公たちの名前が読みにくい。カッコつけだけではない何らかの意図があることを祈りたい。

坊主(宇埜薫)のチーズカットや、サブカル(天涅)の下僕の死霊などは、「デッドマウント・デスプレイ」に影響を受けてそう。

また絵は全体的にきれいなのだが、線が二重三重に書かれており、キャラクターが常に残像状態な感じである。
なんか、この絵の感じ、チェンソーマンの藤本タツキ風味を思い出させるわ。
口の中の歯を一本一本書く感じとかもそっくりである。
作品終わりの日常演出とかも似ている。

あと主役2人の頭身とか、サブカル(天涅)が化け物を手づかみする感じは「魔人探偵脳噛ネウロ」の感じが入ってるかも。

楳図作品は呼んだことないけど、おばあちゃんの口から死霊が出てくる感じとかは、なんとなく「楳図かずお」的要素ある。

あともう一つ、おばあちゃんの魂が引っこ抜かれそうな描写が出てくるんだけど、何か魂の形が可愛らしいw
人生ゲームの子供ピンみたい。

上述したが、「うしおととら」や「からくりサーカス」感あるので、作者は多分藤田和日郎先生が好きなのでしょう。
人間と非人間のペアとかもまんま影響を受けている。


総じてみると、絵の巧さはあるが、どうも漫画を書き慣れていない感じが見受けられる。

こう言うと心苦しいのだが、「願いのアストロ」の和久井健先生とは対照的である。
和久井は絵こそ上手とは言えないが、長年の漫画家生活から1話1話の最後は必ず盛り上げて終わる「引き」を作っている。

今作は見せ場はあるものの、話がどうも起承転結で一件落着してしまい、次に繋げるインセンティブは坊主(宇埜薫)がネクロマンサーになるという一点のみ。
第1話であるにも関わらずどうも引きが弱い気がする。

2人の新連載の第1話を見ると、どうにも漫画家としての力量の差がつまびらかになってしまっていて残酷な気がする。

とはいえつまらないという感じでもなく、W藤(藤本タツキに藤田和日郎)フォロワーの新連載といったところか。

まあ、今後に注目である。

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