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「ラブフォーティ」について(第1話・ネタバレあり)

SAKAMOTODAYSのアシスタントがマガジンで新連載(原画)をすることになったので読んでみた。
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<ストーリー>
将棋名人の祖父と将棋を楽しむ孫・「歩」。
だが祖父は亡くなり、場面は将棋から葬儀になった。

祖父の跡を継ぐのに有力だと思われていた歩だが、何故か将棋ではなくテニスに力を入れていた。

しかし学校では言ったテニス部では冷遇される毎日。
そんな時にちょっとしたことで知り合いになった無精ひげおじさんに練習中に声をかけられる。

歩が練習している風景を見て、ロジャーフェデラーをモデルにしていると言い当て、もっとフェデラーに似るような練習の仕方を歩に教えてくれる無精ひげ。

無精ひげはテニスの元世界ランカーの東堂蓮だった。

そこを通りかかったいつも歩をいじめるいじわる顧問が、自らの評価を上げるために自分の手塩にかけた選手を見てもらうようにお願いする。

顧問が声をかけるとすかさず顧問の下へ行き片膝をついてご挨拶。
・戦国時代の武士の方ですか?

東堂は、いじわる顧問の部下である高見と歩の試合を提案。
勝った方に世界レベルのテニスの招待を約束する。

部活のエース・高見と壁打ち要員・歩、勝負は明白化に思えたが、一進一退の攻防を繰り広げる。

別場面。
父親が歩の祖父の後片付けをしていると手紙を見つけた。
祖父は実は歩にテニスをすることを提案していた。

話は戻ってエースに押される歩。
押されている理由を東堂が問うと、倒す手がいくつも見えるからだという。
それを聞いた東堂は、コースを絞り、最後は直観に従えとアドバイスをする。
東堂が期待していた、4つのコースを見える少年がついに見つかった!
ここで終わり。

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<感想>
この漫画の大まかな設定は以下である。

・周りにいる性格の悪い人々が、主人公の本質を見ずに常に意地悪をしてくる。
・だがそんな主人公には光るものがあった。
・ある日、主人公の前に運命を変える相手が現れる。

いわゆる典型的なシンデレラ設定である。

キャラクターもテンプレ化されている。
顧問のジジイやエースの高見などもステロタイプ化されすぎていて多少発想の貧困も垣間見えたが、これはあえてだろう。

設定とキャラクターをテンプレ化させることで、この漫画における作者の力の割り振りの比重を他の要素(演出など)に傾けるための生存戦略だろう。


設定やキャラクターの作り込みの細やかさが売りではないから、

・顧問が自らの功名心を気にするのならば、何故スクールではなく学校にいるのか?
・なぜ東堂以外の人間が歩がフェデラーの模倣をしていると気づけなかったのか?
実はテニスに限らず野球もサッカーも各選手のフォームというものは非常に特徴的である。
プロでなくとも、見れば分かるものなのだ。
・祖父は歩の父親に何故直接歩がテニスをやりたがっていると言わなかったのか?
あんなにも歩思いの祖父なのに、言える性格ではなかったからということで片づけるのはおかしい。

上記の様な物語の疑問や矛盾などは気にする必要はない漫画なのだ。


しかし、このテンプレ化した設定にテンプレ化したキャラ設定の既視感は何だろうか…?
この感じは、いわゆる「なろう」である。
設定的にも、異世界で元居た世界の力を上手く使って生きていくという「なろう」系の立て付けを、そのままテニスと将棋に置き換えているだけである。

本作は、マガジン版「テニスという舞台で将棋の才覚を使って生きていく」というスポーツなろう漫画なのだろう。

話自体もテンプレ化されているので、特段の不満もなく無難に収まっている。
肩ひじ張らずに気軽に楽しんでいける作品である。

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