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「ラブフォーティ」について(第3話・ネタバレあり)

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https://www.oninkun.com/back-issues-of-love-forty
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>

スクール生と試合をして、勝ったらそのスクール生と入れ替わりで入団できるというシステムの説明が改めてなされる。
・漫画的にはテンプレ通りだが、現実的なスクールのビジネス的観点から考えると、毛頭あり得ないシステムである。
1人頭の授業料は決まっているのだから、人数が増えれば増えるほどいいに決まっているのだ。
これが1軍・2軍で勝てば2軍→1軍にいけるとかならまだ現実感あるのだが。
もう完全に漫画の世界。
この辺萎えるわ。

そんな時に歩に近づいてきた少年。
歩に仲良く接するが人相が悪い。
・恐らく後で貶められるのだろう。
これもテンプレである。

一試合目が歩。
いきなりサービスリターンをスクール生相手に取り、その返球の鋭さに周りを驚かせるが、それが相手を本気にさせた。
2人の圧倒的なラリー。
だが相手の方が一歩上手だった。

その他の選手も各スクール生と試合に臨むが、その圧倒的な実力差に目も当てられず、絶賛完全敗北中である。

東堂はその状況を見て、「価値への執念、思考を止めなかったものだけが可能性を掴めるんだ」といって可能性のありそうな候補生たちに目をやる。

歩の最後の試合。
相手選手は歩が奨励会出身だと聞いて、「思い出受験に終止符をうってやるよ」と圧をかける。

後がない歩が祖父の言葉を思い出す。
奨励会の時に、時間切れで負けてしまった歩が最後まで指さなかった理由を祖父に問われた際に「詰みまで読み切りたかった」と完璧主義みたいな言い訳をすると
「どんなつらい局面でも最善と思える一定を指すしかないのが真剣勝負だ。」
と有難い言葉をもらう。

それを思いに歩が最後の勝負をかける。
スクール生相手にひたすらバック・バック・バック。
いきなり全球バック攻めで0-3になり、不利になる。
だがそれでもバックを撃ってきた歩に、スクール生の頭に血が上り、甘い球を返してしまう。
そこでフォア!
ようやく1-3になる。

次回歩の覚醒と反撃が始まるところで終わり。

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<感想・分析など>

・テンプレ多すぎ問題
全体的にテンプレを活用しているが、あまりにもテンプレが多過ぎる気がする。

棋士がテニスをやるという発想はまだ良いとして、
ストーリー展開やライバル・敵役もどこかで見たことのある、既視感に溢れた新鮮味もオリジナリティーもない作品になりつつある。

1話目でテンプレをするのはまだ分かる。
結局昔からあるものなら打率は読みやすいし、平均点は下回らない。
たが、テンプレで組み立てても良いのは精々1〜2話までだ。
3話目になってもまだテンプレに沿っているのをみると、まだテンプレやってるのかと飽きてくる。

そこから先はオリジナルな展開やキャラクターを見せないとなんの新鮮味もない。
ただの過去作品や昔話の劣化コピーを見させられているだけ。
それならば過去作と昔話を見ればいいだけなのだ。
この作品を読みたいと思わせるには、その作品特有のオリジナルな展開・ストーリが存立する必要があるのだ。

ここまでテンプレ通りだと、将棋×テニスという原作者のアイデア自体も、ネットでインフルエンサーがよく言っている「1/100と1/100を掛け合わせると1/10000になって替えが利かなくなる」みたいなしょうもない話を真に受けた結果、テニスと将棋を掛け合わせただけなんじゃないかとさえ邪推してしまう。

・取材不足問題
またこの作品はどうも描写対象に関して取材不足を感じる。
原作者はちゃんと取材をしているのだろうか?
将棋会館やテニススクールは当然として、中学校の部活動もちゃんと取材してるのか…この辺は非常に怪しい。
部活であんな顧問は今時いないんだよ。
上述した様にテニススクールの経営上入れ替え戦など存在しない。
テンプレとはある意味現実の表象なので、現実に即していないテンプレなどは、もはやそれはテンプレではないので、決して採用してはいけないのだ。

原作者には酷だが、このストーリーの水準ならSAKAMOTODAYSの元アシが全部やっても同じなんじゃないの?
絵が一定以上でも原作がイケてなければやはり駄目。
話にならない。

もっとストーリーと展開・キャラクターのオリジナリティに磨きをかけるために、原作と編集でもっと話を練り込むか、原画の人もネーム会議の段階から参加して一緒に作り上げないとマジで終わるぞこの漫画。
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