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「ルリドラゴン」について(第3話・ネタバレあり)

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z4NUU+2GPLWY+348+1C8R5E
https://www.oninkun.com/back-issues-of-ruridragon
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>
お母さんが促しても学校に行きたがらないルリ。
もうすでに3日も行ってない様だ。

そんな時ユカが家の前まで来た様だ。
お母さんの策略である。

友達も来てしまったので嫌々ながらも家を出るとルリに抱き着くユカ。
一緒に登校しながら、ルリの心配には及ばないという話をする。
・ルリの口の描き方にこだわり持ちすぎ問題である。

教室前まで来たルリだが教室に入るのに躊躇していると、「あれ青木」と声をかけられびっくりするルリ。
声の主は、不運にもルリの前の席に座っていたため、先日火炎放射にて髪の毛を燃やされた吉岡君であった。

教室のみんなもルリが心配したような状況にはなっていなかったようだ。
それよりもみんなはルリが今一体何になっているのかが気になっている様子。
生物兵器説・悪鬼羅刹・地底人・未来人説・人体実験の被験者説…。

みんなが気になっているのでルリも観念して自分の状態を言うことにする。
「わたしドラゴンなんだって」
事情を話している時に担任が来た。

先生にルリが「私来ても大丈夫なんですか」と聞くと、「大丈夫だよ。事情はお母さんから入学前に多少聞いているし」との返答。

ここで先生が生徒のみんなにさらっと金言を放つ。
「…普通の人間社会でも良き鵜あることです。普通とは違う特性を持った人がいることなんて。火吐いたくらい気にすることないよ。世の中色んな人がいるもんです。みんなもいろいろ思うところあるかもしれませんが、まあ仲良くやっていきましょう」
と言って今日も学校の一日が始まるという所で終わり。

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<感想・分析など>
・よくできた先生である。
先生の怒涛の名言ラッシュで感じたのは、抜けているようで教育者としての哲学をしっかり持っているということだ。
流石は先生。
作者は本当はこの漫画を通してこういうことを言いたいのかもしれない。

一方気になる点は、ルリの母親の行動である。
先生には入学時にルリのドラゴン化の可能性などを話していたそうだ。
にもかかわらず当事者のルリには「それ」が起きるまで何も伝えない。

これを小児性の病気などに置き換えてみると、母親が子供が自己の状態を理解していないままに(むしろ積極的に知らないほうへ知らないほうへと誘導)していることと同義である。
これは現代社会の倫理観として正しい姿なのか?

と考えると、この辺は作り込みが甘い部分なのかもしれない。
何故ならルリの母親は、適当なようでルリが角生えたその日にしっかりとルリの父親の所へ赴き、状況を相談する位、娘第一に考えているのである。
そんな娘思いの母親がいわばルリの「生来の自己が置かれた状況」を知る権利を侵害するような不誠実な真似をするのだろうか?
キャラクター特性とは一致しない。

ルリの母親が今後どのように挽回できるかも含めて、今後が気になるところである。

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