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「ルリドラゴン」について(第9話・ネタバレあり)

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z4NUU+2GPLWY+348+1C8R5E
https://www.oninkun.com/back-issues-of-ruridragon
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前話までの感想はこちら↑↑↑↑↑↑↑
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<ストーリー>
雷を落とそうとする制服姿のルリ。
・作者の性癖が出ている。
ルリと違ってスポーツ万能お母さん。
バッティングで圧倒的な結果を残し少し休憩。

お母さんが龍が雷を落とした時のことを話してくれた。
ラピュタの龍の巣みたいな絵と共にそれっぽいことを言うお母さん。

とりあえず休憩も終わってそれっぽい説教訓を垂れる。
この辺はなんかもう矛盾甚だしいので、後述
そしてお母さんがさりげなく重大事項を言う。
龍の体質は9ある。
他にどんな体質があるのかというと、
お母さん曰く、「今度教えてあげるよ、どれが遺伝してるかわからないしね。」
・それっぽいことを言っているが、これは母を通して作者が読者に言い訳をしているだけである。
「どれが遺伝してるかわからないしね」に至っては、作中内のキャラクターが現時点で龍の全ての体質を言わない理由を示して辻褄合わせをしたつもりなのだろうが、やはりここで龍のその他の体質を言わない母親というのはリアリティに欠ける。
この親子で遊べてて、余裕のある時に言わないでいつ言うのだ?
リアリティの欠如が過ぎる。

ルリが「人間のまま生きていいけるか」不安を口にすると、「いざとなったら龍として生きていけばよい」と答える母。

元々は遺伝が判明したら、一度預ける約束だったが、先生たちの協力で事なきを得たとのこと。
ルリが「また初耳」という。
・そうなのである。
正にその通り。
本人のパーソナリティに関わる問題を母親の都合で言わないのって、これって一種の虐待なのではないか?

休憩も終わって卓球をする親子。
ルリと遊ぶのが楽しいという母親。
そして続くラリー。

そこを見かけるクラスメイト4人、という所で終わり。

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<感想・分析など>

さてここで、これまでの話の中で気づいたことを挙げる。
会話は大まかな抜粋などをしているのでその旨ご容赦に。

2話
母「火を出さないのはいいが火を出せないとなると問題。コントロール出来ていないということなので暴発するかも。一度出たということは確実に遺伝しているので遅かれ早かれまた出る」

龍曰く、「遺伝していれば「体質」になるので、火の吐き方は必ず体が適応するようになる。
放っておけば時期体が覚えるのが体質なので安心して待てばいい。
・暴発が起きると言っているが、放っておけば体が覚えるので安心してよいとなり、矛盾。

1話
母「これから龍のことを教える」
4話
母「まだ遺伝はある。つぎの体質が発現するまでに何とかしよう」
9話
「母「龍の体質は全部で9つあるがどれが遺伝しているかはわからないが今度教えてあげる」
・これから龍のことを教える教えると言っておいて、結局龍の体質の話をどんどん後回しにしている。
毎回毎回事が起きてからの対処療法。

7話
母「帯電体質自体に害はないはず、あんまり触らない様にだけ注意しててくれれば」

8話
母「帯電体質のもとは、龍が雷を落とすことに付随する。
このままだと勝手に雷落とすかもしれない。
9話
母「このままじゃ困るから…最期に雷を生むかもしれない」
・「体質自体」にはたしかに問題がないのかもしれないが、最後に被害を与えるのであるならばいつ爆発するかわからない時限爆弾と同じなので、結局早々に対処しなければならない大問題である。

8話
母「自分でも外してたまに放電して」
・それができないから困っている。

8話
「まずは運動不足解消だ。覚悟しなよ」
ルリ「雷は?」
母「大丈夫、ちゃんと関係あるから。」
母「自在に出せないのも勝手に出るのも同じ暴走」
「暴発は体機能の調節が旨く行ってない証拠」→「体機能の調節をつかさどるのは血流」→「血流がすべてを支配する」→「つまり運動」

9話
母「帯電体質は運動で何とかなるかは正直分からない。
でも運動みたいな些細な事で体質というのは些細なことが原因であるからやってみよう」
母「これから長く付き合っていく龍の体質なので自分に何ができるのかをまずは体で覚える様に」
・帯電体質の対処として運動させるが、結局運動で何とかなるかはわからないと言い出す。
挙句の果てに、自分の体で覚える様にと至極当然のことを言う。



矛盾が多すぎる。
アイデアだけでまともに設定を練り込めていない。
だから龍のことを解説する役のお母さんの話に中身がなく、お母さん自体に中身がないように感じるのだ。
お母さんは「今度教える、今度教える」と言って結局何も言わない。
これは只の先延ばしであり、社会人とは思えない後回し癖のついた挙動である。
作者の思慮の浅さが、そのまま母親の行動の浅さに直結している。
キャラクターの掘り下げ不足とかそれ以前の話。


アイデアが光っており、それ輝かしい分、作者の未熟さ(ストーリーの無策、キャラクターの設定不足など)が非常に大きな影となっている。
これがここまで読んだ本作の評価だ。
良いところはあるのに勿体ない。

とりあえず作者ができることは、読者を引っ張るための情報の後回しを止めることだ。
龍の体質をそんなに引っ張らなくてもちゃんと読者はついてくるし、そのレベルの話づくりを作者ならできているはず。
情報の後回しという策を一つ捨てることで、キャラクターが矛盾溢れる行動を取らずないで済み、行動にリアリティがついてくる。

漫画は加点式であると同時に減点式でもある。
アイデアはしっかり100点なのだから、あとは減点されない話づくりを展開できればそれで十分なのだ。
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