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気になるマンガを今回紹介する。
漫画だからとて侮るべからず、中々身になる話である。
<舞台設定・ストーリー>
自宅の国分寺からサラリーマンの街・新橋の会社に日々勤務する前山田は、かつて燦然と輝いていた日本企業の経営理念に順ずる古式ゆかしいサラリーマンである。
実績に裏打ちされた経営者達の語録と古き良き伝統的な日本企業のノウハウを応用した方策を駆使して会社内のトラブルを華麗に捌いていく。
だが、ある日彼の勤める新橋で街中の人々が何の前触れもなくゾンビ化し、街が大混乱に陥ってしまった。
バイオハザードが発生する中、これまで蓄積してきた経営者達の金言を基に混沌となった日本社会を生き抜いていく。
<画力>
青年誌に適応した大人向けの絵柄でありつつも、表情や行動などが分かり易く画力は平均より高い。
また本作は原作と作画が分業制となっているので、理念と実践(ネームと作画)のどちらもせざるを得ない通常の漫画家と比べると多少の負担の分散もあるため、比較的余裕のある画力と展開が広がりやすいストーリーを提供できている。
<特徴>
いわゆるバイオハザード的なゾンビものであり、「アイアムヒーロー」や「アイアムレジェンド(映画)」の様なバリチャード・マシスンを源流としたオーソドックスな物語類型ではあるものの、日本企業の経営ノウハウに基づくサバイバル術が個性際立っている。
上記の如くゾンビものと日本的経営理念を組み合わせた一作なので、いわゆるゾンビものにありがちなゾンビ自体の由来や原因(ゾンビ誕生の理由についての謎など)が解明されることは今の所ほぼない。
<面白ポイント>
概ね3点ある。
①始め方からしてサラリーマン金太郎的な企業の話かと思いきや、まさかのゾンビものという奇抜な組み合わせからしてすでに引き込まれる。
②本作で豊富に引用される戦後日本の名経営者達の数々の語録も魅力の一つだ。
本田宗一郎、松下幸之助など名だたる名経営者の名言がわんさか飛び出てくる。
これを読むだけでビジネス的教養を涵養できるだろう。
また上述した様にそれを応用した奇策も見応えがある。
前山田発案の日本企業特有の経営ノウハウを援用した問題解決方法には「そこを突くか!?」という意外性を感じさせる。
前山田の発想でトラブルが次々と解決するので、人によっては「物事が都合よく進みすぎ!」という見方をする人もいるかもしれないが、個人的には「良くそれ思い付いたなあ!」という驚嘆の方が勝り、その結び付け具合(こじつけ具合?)に逆に感心してしまう(笑)
キャラ的には、人公の前山田は「坂本ですが?!」の雰囲気と似ていてる要素もある。
③一方で、旧来の日本的経営方針に基づく行動理念を持つ前山田と、令和の次代の次世代敏腕エリートサラリーマンの桐谷の対比も見物である。
作中でゾンビ社会でみんなが必要なものを前山田は「みんなの連帯感」と答えるが、一方の桐谷は「インセンティブ」という正反対の答えを提示する。
とはいえ、前山田と桐谷は正反対の思考でありながら、お互い能力が高く(要は仕事が出来る)、2人で事を決するときは、結果的に抜群の成果を出すコンビ芸を見ることが出来る。
前田山田と桐谷の対比と2人のコンビプレイの描写は、日本の経営理念の新旧対決でありつつも会社を良くしていこうという意思は統一されており、現在の個々の日本企業の混乱渦巻く意思決定の状況を概観している様でもある。
<まとめ>
本作は、正にサラリーマンなら興味深く、大企業のサラリーマンならあるあるも味わえるだろう。
その辺の冒険漫画とは異なり、様々な名言に溢れているため教養としても読みごたえがある。
悩めるビジネスパーソンにも何らかのヒントが得られるのではないだろうか?
勿論サラリーマンや年配者だけでなく、学生にもお勧めできる一作である。
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