一言:
アメリカ人の価値観(困っている人を見つけたら真の男は手助けをする、金持ちというのは根性などが薄汚い)が垣間見れる映画
雄大な自然とそこを舞うCGの鷲。申し訳ないがこの時点で駄作の予感が濃厚になる。
ロッククライミングする親子、これもまたCG。B級でもあまり見ないCG感。事故が起き急にシリアス展開、なんと父親が岸壁から落ち死亡。
場面はそこから急に3年後になる。
大富豪がK2という非常に高い山に挑戦し、それについてきた先ほどのきょうだい。父を事故死させざるを得なかったことから兄と妹は微妙な関係を引きずっている。
山中で登頂の壮行会をして、パーティーをする金持ち。金に物を言わせて冒険してますっていうこの感じは、なんとなく事故があったタイタン号を思い出させる。
K2登頂中に嵐が近づいてくる可能性が大きく、危険が近いのとのこと。
下山しようという登山家と、それに反対する雇い主の金持ち。登山に危険はつきものだが、リスクをどこまで許容するかというせめぎあい。
このへんは登山プロジェクトのリアルを感じた。
雪嵐が来て、深いクレパスに落ちる妹と金持ち登山隊。絶望が出てくる。
場所も不明、救助方法も困難、制限時間は32時間。タイムリミットありで絶望の状況からどのように救出するか。
やはりこのシチュエーションはタイタン号と重なる。ちょうどタイタン号の事件と同時期にテレビ放映されていたが、テレ東はあえてやっている感がある。
ニトログリセリンを使って氷に穴を開けて、救助を考える。アクシデントでニトロに触れてしまった靴をなんとか外に出し、雪山にぶん投げるが、その瞬間カットが変わり大爆発が。
ニトロやばい説明だが、カットが変わる演出のせいで少し冷める。
その夜救助メンバーを募るため、パーティーに参加していた講演会メンバーと会議。救助には6人必要だが参加を渋る登山後援メンバーの中、散々嫌味垂れてた2人組が参加することに。この辺はアメリカンで素晴らしい。
救助登山の際、山中にこもっている登山の達人の手を借りることに成功。この男訳ありなのだが、腕は確かとのこと。
場面は変わり、途中の場面で明言を出す下品アメリカ人の兄貴。
「きたねえ飯屋で飯を注文するな、簡単にポーカーをするな、知らないやつと山を登るな。」
ヘリから山に降り立つのも一苦労だが何とか、山に降り立つ。
ここから救助に本格的に向かう。
だがここから、怒涛の二次災害へ。
死にかける荷物をおいて飲み物を飲もうとしたらものが落ちてそれに巻き飲まれる下品男。うっかり雪山を転げ落ちてダルマになりかける下品アメリカ人兄貴。またうっかりダイナマイトを落とすバディ。爆発して雪崩起きる。下品アメリカ人兄貴死亡
ダイナマイトで下品アメリカ人弟死亡。パキスタン人死亡。
多大な犠牲を出して、何とか遭難者を見つける。
ダイナマイト使ってなんとか裂け目を発見するが、なんと金持ちと山登り達人がカンダタ状態(芥川のクモの糸を参照)に。そこで達人が紐をナイフで斬り、金持ち道連れに暗闇のクレパスへ。最初の伏線を見事に回収。
結果妹は救われるが、救助の成功は一人、六人の救助隊の内4人は死亡という結果に。
今回の映画から見てとれるのは、金持ちに対するアメリカ人の価値観が見て取れる。
金に物を言わせてわがままし放題。そんな奴らは本人たちの行為で死ぬ場合は自業自得。
以上。
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